
研究内容
アコースティック・エミッションに関する研究
~“もの”の叫び声を聴く技術~
割れが生じるなど固体に急激な変化が起こるときに弾性波が発生する現象をアコースティック・エミッション(AE)といいます。 割り箸を折ると「ポキッ!」と音がしたり地下のプレートの動きで地震が起こるのも一種のAEです。 AEを計測してその大きさや発生頻度などを調べたり波形を解析することで“もの”の壊れ方や損傷の発生位置を知る手法がAE法です。 AE法はリアルタイムにグローバルな情報を得られる特長があり,“もの”の安全性を担保するためにも有効です。 研究室ではAE法のさまざまな問題への適用と要素技術の開発を行っています。
設計・製図教育支援システムに関する研究
~覚えるのではなく理解する仕掛け~
機構の動きをイメージしたり図面を読み書きできることは機械系エンジニアに必須の要件です。 これらの力を身に付けるには「講義を聴く」「教科書を読む」だけでなく,実際の機械に触れたり自らの頭で考えることが大切です。 ところが最近は工業製品のブラックボックス化が進み,“もの”の仕組みを目にできる機会が減っています。 また,高等教育を取り巻く状況の変化は専門科目を深く丁寧に学ぶ時間の確保を難しくしています。 このギャップを埋めるツールとしてコンピュータは有効ですが,機械屋でなければ機械工学の学習に本当に必要なものはわかりません。 研究室ではコンピュータの自由度を活用した能動的な演習が行えるシステムの開発を行っています。
構成員
結城 宏信 准教授, 大学院生(博士前期課程) 2名, 学域生 2名
研究業績
学術雑誌 / 国際会議プロシーディングス / 口頭発表